WordPressに最適なVPS
WordPressサイトの運用をVPSでする時に大事なポイントと、WordPressに最適なVPSサーバーを比較します。
更新日: 2023.12.15公開日: 2022.3.1
WordPress用のVPSサーバーを選ぶ際のポイント
OSテンプレートがあるか?
共有レンタルサーバーなどでは、契約したらボタンひとつでインストールできるWordPressですが、VPSで構築するとなると、
- PHP、MySQL、Webサーバーのインストール&立ち上げ
- SFTPなどの設定
- SSLの登録
などを全て自分で行う必要があるため、意外と手間がかかります。
そうした作業を削減してくれるのがOSテンプレート。あらかじめLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)をインストール済みのOSテンプレートや、中にはWordPressがすぐに使えるOSテンプレートまであるので、OSテンプレートがあるかないかで、作業量が全く変わってきます。
特に、VPSサーバーの知識や経験があまりない方は、WordPressが使えるOSテンプレートがあるVPSサーバーを選びましょう。
大容量メモリプランはあるか?
WordPressはメモリを消費するフレームワークなので、最低でも2GBメモリがあるVPS選ぶのが安心。もし、アクセスが多いサイトなら、メモリ4GB以上は必須となります。
サイトの成長に合わせてメモリやvCPUの数を増やしていくことになるので、メモリ大容量プランがあるかないかは、長くそのVPSでWordPressを運用できるかという鍵になります。
プラン変更・スナップショット機能は利用できるか?
サイトが順調に成長していくと、アクセスが増えてVPSサーバーへの負荷も高くなります。アクセスが増えることで、契約しているプランでは処理能力が不足するということはよくあります。
そうした時に、現在の構成のまま、契約プランだけアップグレード出来る機能があるVPSだと、アップグレードによる移行作業がほぼ0になるので、管理の手間は激減することが出来ます。
もし、プラン変更が出来ない場合でも、VPSサーバーの状態をそのままバックアップできるスナップショット機能があれば簡単に上位プランへの移行が出来ます。
ですので、「サーバーをそのままにプラン変更できるか」「スナップショットは利用できるか」の2点は必ずチェックしましょう。
WordPress用のベストVPSはコレ!
「KUSANAGI」が使えるConoha VPS
Conoha VPSには、PRIME STRATEGY社が開発する、CMS高速化エンジン「KUSANAGI」が使えるOSテンプレートがデフォルトで用意されています。
KUSANAGIを使うことで、WordPress高速化することが出来るのは、WordPressユーザーにとっては大きなメリットになるでしょう。
どれくらい高速化が出来るかをチェックしたい場合は、Conoha VPSは時間単位課金なので、2時間などの短時間でテストしてみると良いでしょう。
VPSサーバー | WordPressテンプレート | 最大メモリ | プラン変更 | スナップショット |
---|---|---|---|---|
ConoHa VPS | ○ | 64GB | ○ | ○ |
¥ 682〜公式サイト
Conoha VPS
by GMOインターネット
多様なOSと機能でクラウドみたいに使えるハイコスパVPS
Conoha VPSは、コスパの高さと使いやすさで人気のVPSサービス。豊富なテンプレートイメージですぐにアプリケーションを起動できるほか、ゲームサーバーとしても人気です。
知識があるならWebARENA Indigoがベスト
Linuxサーバーに対する知識がある方は、VPS日本国内最安値のWebARENA Indigoがベスト。以前はWordPressのOSテンプレートがありませんでしたが、現在はKUSANAGIテンプレートを用意しています。
プランアップグレードが出来ないなどの機能が少ないところをサーバー運用技術でカバーする前提で安くなっているVPSです。
知識がある分、コストを抑えて他VPSでレンタルするよりもワンランク上のサーバーを構築しても良いでしょう。
VPSサーバー | WordPressテンプレート | 最大メモリ | プラン変更 | スナップショット |
---|---|---|---|---|
WebARENA Indigo | ○ | 32GB | - | ○ |
¥ 319〜公式サイト
WebARENA Indigo
by NTTPCコミュニケーションズ
国内最安値・月額319円から「普通に使える」VPS
NTT PCが運営するVPSサービス。国内最安値である月額319円からの激安プランが特徴で、「安いのに普通に使える」VPSサービスとして人気急上昇中。
安定・安心なら「さくらのVPS」
国内でいち早くVPSサービスを展開していたさくらインターネット。いろんなVPSと使ったけど、最終的にさくらのVPSに帰ってきたというユーザーも多く、安定・安心という面でベストチョイスです。
WordPressのOSテンプレートとしてKUSANAGIを利用できるほか、サーバーのスペックアップにも対応しています。サーバーのスナップショットには非対応です。
VPSサーバー | WordPressテンプレート | 最大メモリ | プラン変更 | スナップショット |
---|---|---|---|---|
さくらのVPS | ○ | 32GB | ○ | - |
¥ 643〜公式サイト
さくらのVPS
by さくらインターネット
安心と安定で人気。VPSの定番ホストと言えばココ!
レンタルサーバーの大手・さくらインターネットが手がけるVPSサービスが「さくらのVPS」。安心と安定で評価が高く、初期費用無料でスタートできるのも嬉しいポイント。
オススメVPSを比較する
最後に、ここまでオススメしてきたVPSサーバーを比較してみましょう。
VPSサーバー | WordPressテンプレート | 最大メモリ | プラン変更 | スナップショット |
---|---|---|---|---|
ConoHa VPS | ○ | 64GB | ○ | ○ |
WebARENA Indigo | ○ | 32GB | - | ○ |
さくらのVPS | ○ | 32GB | ○ | - |
値段は高いですが、機能面ではConoHa VPSの充実ぶりが際立ちます。逆に、料金が半額ほどで済むWebARENA Indigoは、安いだけあって機能は控え目です。
バランスが良いのがさくらのVPSで、OSテンプレートも使えてアップグレードにも対応しているので、長く使えるWordPressサーバーと言えます。
どのVPSサーバーも、メリット・デメリットがあるので、自分の用途や予算感にあったVPSサーバーを選んでみてください。
この記事で紹介したサブスクサービス
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