オーディオブックのサブスクサービス比較
すでに発売されている書籍や文章を、専門の声優や俳優が朗読し「聴きながら読書」が出来るオーディオブックの特徴やメリット・デメリット、サブスクサービスの比較。
オーディオブックとは何か?
オーディオブックは、書籍や文章を音声で朗読する形式のメディアです。
すでに発売されている書籍や文章を、専門の声優や俳優が朗読し、その音声が録音されたものがオーディオブックとなります。
オーディオブックのメリット
元々、オーディオブックは視覚障害者や車の運転中など、読書が難しい状況でも書籍の内容を楽しむことができるという点がメリットでしたが、最近では通勤通学の最中や、家事や運動の最中に別の楽しみを得ることが出来る「ながら朗読」も注目されています。
また、ここ数年でオーディオブックが一気に人気になったのが、人気俳優や声優による朗読。自分で読む場合よりも没入感を得ることが出来る、好きな俳優・声優の声が聞ける、ということがオーディオブックの魅力の一つになりつつあります。
オーディオブックのデメリット
オーディオブックはあくまで誰かの朗読を聞くスタイルになるので、「飛ばし読みができない」というデメリットがあります。
文字の読書では、斜め読み段落読みなど、概ねのサマリーを確認しながら読み飛ばす読書方法がありますが、音声を再生するオーディオブックではこうした方法は取れません。倍速再生などはできますが、あくまで朗読再生時間が読書時間になってしまいます。
その意味では、速読をするような方には不向きな読書方法と言えます。
オーディオブックの利用シーン
オーディオブックは以下のようなシーンで利用されます。
- 通勤・通学中の利用
- 家事をしながらの利用
- 睡眠の導入
主に「ながら」で使われることが多く、読書と違って目と手を自由に出来、耳だけで読書ができるというメリットを生かした利用方法がメインです。
また、最近では寝る直前までスマホやゲームをして、ブルーライトで覚醒してしまうケースがあるため、そうした習慣を改善するために、睡眠の導入としてオーディオブックを活用している方もいます。
オーディオブックの比較ポイント
実際にオーディオブックを利用する際の比較ポイントを見ていきましょう。
オーディオブックは、電子書籍と同じでプラットフォームにあるオーディオブックを「利用する権利を購入する」形式になります。著作権保護の観点から、サービス専用のアプリからでしか使えない場合が多く、紙の本を買う場合と違います。
つまり、電子書籍プラットフォームと同じく、プラットフォームに大きく依存するメディアなので、「どのプラットフォームを使うか」というのが大きなポイントになります。
プラットフォームを選ぶ際のポイント
オーディオブックプラットフォームを選ぶ際のポイントは以下のものがあります。
- 作品点数・ジャンル
- 課金方式
オーディオブックは、「書籍を朗読する」という収録作業があるため、電子書籍と比較して圧倒的に作品点数が少ないのが現状です。そのため、なるべく多くのオーディオブック作品があるプラットフォームを選ばないと、「好きな書籍のオーディオブック版が全然ない」という事態に陥ってしまいます。
次に大きいのが課金形式。オーディオブックでは、
- 単品買い式
- サブスクリプション式
の二つがあります。
単品買い式は、Apple MusicやGoogle Playなどのスマホ系プラットフォームが多く、好きな本のオーディオブックを選んで購入できるのがメリットですが、単価は数百円から1,000円台と高額です。
最近人気なのがオーディオブックのサブスク。こちらは月額料金を払えばプラットフォームにあるオーディオブックを好きなだけ聞くことが出来ます。
どちらが良いかは好みの問題もありますが、現在のトレンド言えば圧倒的にサブスク式のオーディオブック。作品点数も多く、月に10本も聞けば一冊あたり200円未満になるため、コスパも非常に高いのが魅力です。
また、オーディオブックは「誰が朗読するのか」も非常に重要で、自分の好きな書籍でも「ナレーションが好みじゃなくて、朗読を続けられない」ということもあるため、買い切り式よりも、「好みじゃなかったら、聞くのをやめる」ことが出来るサブスク式が最適です。
人気のオーディオブックプラットフォーム
サブスクリプション式
現在日本で利用可能なオーディオブックのサブスクサービスは、Amazon系の「Audible」と日本系サービスの「audiobook.jp(旧FeBe)」大手の2社に限定されています。
¥ 1,500〜公式サイト
audible
by Audible, Inc
世界最大級のオーディオブックプラットフォーム
Amazonグループの世界最大級のオーディオブックプラットフォーム・Audible。月額料金を支払うサブスク形式で、12万作品以上が聴き放題。
¥ 0〜公式サイト
audiobook.jp
by otobank
日本最大級のオーディオブックプラットフォーム
日本最大級のオーディオブックプラットフォーム。買い切り式とサブスク式の両方の方式を持っており、好きな方法でオーディオブックを楽しむことが出来る。
それぞれの違いを比較してみましょう。
項目 | Audible | audiobook.jp |
---|---|---|
月額料金 | ¥1,500 | ¥1,330 |
サブスク対象作品数 | 12万以上 | 1.5万以上のうち一部 |
オフライン再生 | ⚪︎ | ⚪︎ |
再生方法 | ブラウザ、アプリ | ⚪アプリのみ |
比較をすると、AmazonのAudibleが圧倒的にお得で便利ということがわかります。
特に大きいのが、サブスクで聴き放題になる作品点数と再生方法。audiobook.jpは作品点数は1.5万以上ですが、サブスクで聴けるのはそのうちの一部。Audibleは12万作品以上が聴き放題で、アプリからだけでなくブラウザからも聴けるためPCやMacでもオーディオブックを楽しむことが出来ます。
買い切り
買い切り式のオーディオブックは、現状ではaudiobook.jpとスマホプラットフォーム系がメインです。
- audiobook.jp
- Apple Books
- Google Play Books
どちらも作品数が豊富ですが価格が高いのがデメリットですが、サブスクに参加していない作品もあるため、サブスクがなかったら利用するというのがベストです。
結論: オーディオブックはサブスクで楽しむのがベスト
ここまで見てきた通り、現在はオーディオブックを利用するならサブスク形式がコスパが高く、より気軽に楽しむことが出来ます。
サブスク式のオーディオブックサービスは大手の2社から選ぶことになりますが、Audibleが圧倒的に使いやすいとはいえ、好きな作品がなければ意味がないため、無料体験をうまく利用して、自分の好みの作品があるプラットフォームを選ぶのがベストです。