インドアサイクリングのサブスクサービス比較
室内で自転車のトレーニングやサイクリングが出来るのが「インドアサイクリング・アプリ」。アプリごとの違いやサブスク版の選び方などをまとめました。
インドア・サイクリングアプリとは?
昨今のリモートワーク需要の高まりで、室内での時間を充実させるため、もしくはトレーニングジムの代用として、自宅で楽しめるトレーニング方法として人気急上昇中なのがインドア・サイクリングアプリ。
インドアバイクや、ローラー台と呼ばれる装置を使って室内で自転車で走らせて、走行データをトレーニングデータとして記録したり、走行状況を仮想空間に再現して走る「バーチャルサイクリング」を楽しんだりと、様々なインドア・サイクリングアプリが登場しています。
インドア・サイクリングアプリにはどんなものがある?
インドア・サイクリングアプリは大きく分けて3つのジャンルがあります。
- トレーニング型
- サイクリング型
- コーチ型
トレーニング型
トレーニング型は、古くからあるタイプのインドア・サイクリングアプリで、室内で自転車を漕いだデータを数値化して、負荷を高めたり、どれくらいトレーニングが出来ているかを記録するアプリです。
このタイプはサブスクではなく、無料のものが多く、手軽に楽しめるのが最大のメリットです。
サイクリング型
サイクリング型はここ数年で急激に増えたタイプのアプリで、Zwiftに代表されるような仮想空間でアバターを走らせてサイクリングを楽しむタイプのアプリです。ほとんどのアプリが月額課金のサブスクサービスになっています。
ただ、Zwiftなどのように、最近のバーチャルサイクリングアプリは、トレーニングメニューも豊富に用意しているため、トレーニング用途でも使えるようになっています。
コーチ型
最後のコーチ型もここ数年で増えてきたアプリで、AIや実際のトレーナーがトレーニング内容やユーザーの体力などを解析して、適切なトレーニングプランを組んでくれたり、アドバイスをくれるタイプのアプリ。こちらも月額課金のサブスクタイプがほとんどです。
コーチ型は、インドアサイクリングを楽しむというよりかは、「もっと強く、もっと速くなりたい」という本格派サイクリストのためのアプリと言えます。
インドア・サイクリングアプリはどこが良い?
自宅にいながら高めの負荷のトレーニング出来る
ここ数年の自転車需要の高まりで、「交通手段としての自転車」が見直されてきていますが、同時に「効率の良いトレーニングとしての自転車」も注目されています。
エアロバイクは昔からジムにありますが、それが自宅にあれば効率の良い、あまり苦しくないのにカロリーを消費できる運動が手軽に出来るのです。
トレーニングの孤独から解放される
自転車に限らず、トレーニングで一番のネックになるのがモチベーションの維持です。
Zwiftに代表されるバーチャルサイクリングアプリに登録すれば、世界中のユーザーと一緒にサイクリングが出来るだけでなく、レースに参加して競走したり、一緒に景色を楽しんだりと、孤独なトレーニングを楽しくすることで、モチベーションをあげることが出来ます。
インドア・サイクリングアプリを選ぶ際のポイント
必要な機器のコストも考えよう
トレーニングジムに通うのであれば、お金を払えばすぐにエアロバイクでインドアサイクリングアプリを楽しめますが、自宅で用意する場合は、エアロバイク、もしくは自転車とローラー台、センサーなどの機器が必要です。
すでに持っている場合は問題ないですが、これから始める方は初期費用をしっかりと計算して、「そこまでお金を出してまでやるか?」を自分に問いかけましょう。
また、中古のローラー台などを組み合わせれば、工夫次第で1万円未満でインドアサイクリング環境を揃えることもできるので、最低限の機器から揃えるのもアリです。
アプリはとりあえず全部試してみよう
インドア・サイクリングアプリは、人気のものでも10個以上のアプリがあり、どれも無料か、もしくは無料トライアルがあることがほとんどです。
ですので、インドア・サイクリングアプリを選ぶ際は、「とりあえず全部をお試しする」と思っておくと良いでしょう。
オススメ・インドアサイクリングアプリを比較する
アプリ | 初期費用 | 月額 | お試し | トレーニング | Vサイクリング | コーチ |
---|---|---|---|---|---|---|
Zwift | ¥0 | ¥1,650 | 7日間 | ◎ | ◎ | - |
RGT Cycling | ¥0 | $9.99 | 無料版あり | ◎ | ◎ | - |
Rouvy | ¥0 | $9.99 | 14日間 | ◎ | ◎ | - |
Wahoo | ¥0 | $0 | - | ◎ | - | ¥7,200/回 |
Tacx Training App | ¥0 | $9.99〜 | 無料版あり | ◎ | ◎ | - |
my E-Training | ¥0 | €19.99/年 | - | ◎ | ◎ | バーチャル |
Trainer Road | ¥0 | $19.95 | - | ◎ | - | ◎ |
MyWhoosh | ¥0 | ¥0 | - | ◎ | ◎ | - |
バーチャルサイクリングやレースならZwiftがベスト
バーチャルサイクリングやレースなどのイベント参加をメインにするなら、ユーザー数圧倒的No.1のZwiftがベスト。Zwift内でポタリングをするでも、レースに参加して腕試しをするのも、ワークアウトメニューでトレーニングをするのも、全てZwiftだけで行えます。
Zwiftのデメリットは月額料金。もし、無料でバーチャルサイクリングを楽しみたいならRGT Cycling、もう少し安い値段で楽しみたいならRouvyも選択肢に入ります。
¥ 1,650〜公式サイト
Zwift
by Zwift Inc
圧倒的人気を誇るバーチャルサイクリング・アプリの最大手!
圧倒的人気を誇るバーチャルサイクリング・アプリの最大手!
完全無料で楽しむのならMyWhoosh
月額課金のサブスクが当たり前のインドアサイクリングアプリ業界に「完全無料」で乗り込んできたのがMyWhoosh。バーチャルワールドでのフリーライド、レース、ワークアウト、全てが揃っていて完全無料で楽しめる業界のキラーアプリになりうるサービスです。
中身的には「ほぼほぼZwift」ですが、Zwiftとの違いはユーザー数。MyWhooshはユーザー数がまだまだ少ないためイベントの参加ライダーも少なく、常にライダーがいてみんなで走ったり、競ったりするZwiftと比較するとやや寂しいですが、そこを気にしないのであればベスト・インドアサイクリングアプリと言っても過言ではないでしょう。
0〜公式サイト
MyWhoosh
by MyWhoosh
完全無料で使える万能インドアサイクリングアプリ
UCIワールドツアーのトップチームであるUAEチーム・エミレーツのスポンサーでもある、UAEの新興インドアサイクリングサービスMyWhoosh。レース、ワークアウトなどインドアサイクリングの全ての機能を備えて完全無料で使えるキラーアプリになりうるサービスです。
トレーニングメインならWahooやmy E-Trainingも
バーチャルサイクリングはしないで良いから、ストイックにトレーニングをしたいというユーザーは、Wahooアプリか、ローラー台の老舗メーカー・ELITEが手がけるmy E-Trainingがオススメ。
中でも、my E-Trainingはトレーニング機能が豊富なだけでなく、ELITE製のローラー台と組み合わせることで様々なデータを元にトレーニングを自分で組み立てることが出来ます。
20.99ユーロ〜公式サイト
elite my E-Training
by ELITE
年間20.99ユーロという格安で楽しめる本格派インドアトレーニングアプリ
イタリアのローラー台の老舗メーカー・ELITEが手がけるトレーニングアプリ。強化トレーニングからライド動画に合わせたトレーニングまで、幅広いトレーニングを格安で楽しめるのが特徴です。
¥ 0〜公式サイト
Tacx Training App
by Garmin
無料で使えるインドアサイクリングアプリ。
GarminグループになったTacxの自転車に特化したインドアトレーニング用アプリ。FTPトレーニングや実写動画を視聴しながらのトレーニングが可能。
コーチが欲しいならTrainer Roadがベスト
より専門的にトレーニングを行いたいなら、専門家がトレーニングメニューを組んでくれるTrainer Roadがベスト。
専門家が自分のレベルや身体能力に合わせてどうやってトレーニングプランを組むかを教えてくれるというサービスですが、専属のトレーナーを月額20ドルくらいで雇えると考えたらとんでもないコスパです。
Wahooにも実在のコーチに相談が出来るチケットが販売されていますが、一回7,200円と高額なため、まずはTrainer Roadを試すのが良いでしょう。
$19.95〜公式サイト
Trainer Road
by Trainer Road LLC
とにかく強くなりたいサイクリストのための専属トレーニングアプリ。
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